山芋寄せとうふ・湯葉寄せとうふのお話
おとうふ工房いしかわでは、さまざまな種類の豆腐を製造しています。一般的に豆腐の種類は、大きく分けて4種類で、絹ごし豆腐、木綿豆腐、充てん豆腐、寄せ豆腐。すべて自社工場で作っているので、大豆の産地指定商品も含めると、豆腐だけでも全部で55種類あります。(加工品やパン、菓子など含めると何と250種類ほど!)中でも、山芋寄せとうふ、湯葉寄せとうふは、今では、人気上位のアイテムです。
商品開発は、主に、女子チームで行われ、日々、奮闘しています。マーティングリサーチ、会議内での議論を重ね、現場での試作を繰り返し、新しい商品が誕生します。生みの苦しみから解放されるのは、お客様の『美味しい』の声を聞けた時。それまでの疲れも吹っ飛び、開発冥利に尽きる瞬間です。
新商品ECOトップフィルム仕上げシリーズ
湯葉寄せとうふ開発秘話
とある日のこと、製造スタッフから『湯葉工場にもっと仕事をください!』と声があがりました。主力商品の豆腐は卸先が伸びていた当時、湯葉は少し高単価で直営店舗での販売が主でした。商品開発会議で、豆腐に湯葉の付加価値を加えられないか?議論し、大きな湯葉を豆腐に乗せてみたり、巻いてみたりもしましたが、なかなかうまくできません。そこで、湯葉を刻んで入れるのはどうかと、刻む湯葉の大きさや、入れる量など試行錯誤し、ぜいたくに湯葉を入れた寄せとうふが完成しました。発売するとみるみるうちに、ヒット商品に。やわらかい寄せとうふと湯葉の食感の違いが従来の豆腐にはない、味わいが人気となりました。大豆の旨みがより引き出される天然塩で食べるのがおすすめです。
山芋寄せとうふ
豆乳とにがりに、野菜などのペーストや果肉を混ぜて固めたものを変わり豆腐として商品展開しています。混ぜるものは、ごま、柚子、そして山芋など。従来、山芋は、絹こし豆腐のように、カット豆腐として作っていましたが、もっと山芋感を出したものが作れないかと限界値まで加えてみたところ、山芋を多くすると、やわらかくなってしまうことから、寄せとうふとして試作を始めました。カット豆腐タイプの約4倍山芋を加えて、独自製法で仕上げ、寄せとうふならでは、豆乳とにがりの混ざり具合の不均一さは、独特の食感や風味が生まれました。おいしさのポイントは、あえてザクザクにすりおろした山芋を加えている点。山芋ならではのとろみもあり、とろろの代用にもなります。だし醤油でさっぱりと、お好みでわさびを添えて、お酒の肴にもよく合います。
おまけの話
一般的な胡麻とうふは、胡麻ペーストを葛粉で固めたもの。ピーナッツを固めた沖縄の郷土ジーマミー豆腐などでん粉で固めたものを豆腐と呼ぶ料理がいくつかあります。ちなみに、豆腐の「腐」は、腐るという意味ではなく、ぶよぶよしたやわらかいものを指す言葉。たしかに豆腐は腐ってませんよね。